カイザー日記 5/23 曇り
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5月20日の渡部さんの話④
「岩本亮平が、何故今のような状態になったか?そこが肝心。」
そうだ。何故、あの人は自分を早紀さんだと思うようになったんだ?
「それはね、私が『死にたく』なった原因でもあるのよ。」
少し俯き加減になった。
「あまりに、重くて、生々しくて、・・・・・・・狂ってて。私まで死にたくなるほど。」
渡部さんが僕の目をのぞき込む。「ねぇ、この狂ったお話を聞く勇気、ある?」
・・・・・ゆっくりとだけど、僕は頷いた。渡部さんと会うって決めた時に、その覚悟はできている。
あまりに強烈な現実よ。構いません。覚悟は出来てます。
渡部さんはこれ以上ないくらい真剣な顔になった。わかった。じゃあ、聞いて。
「12月のあの日記が終わった日。何が起こったのかはカイザー君も知ってるわね?
でも、その後は知らないでしょ。岩本早紀が自分のお腹を刺して、日記を書き終えて、気を失った。その後よ。
渚さんが部屋に入った。そこで、血塗れの早紀を見つけて、そして・・・・横のパソコンの画面を見た。
想像してみて。そこには、あの日記が写ってたのよ。愛する娘が、お腹を刺した理由が、そこにあったのよ。
渚さんはそれを見て・・・・こう思ったはず。早紀がこんな事になったのは亮平のせい。あいつのせいで早紀が。
日記を見てても分かったでしょ?渚さんは早紀をとても愛してた。けど、亮平に対しては全く反対。
早紀がおかしくなったのは亮平のせい。それは常々感じてたでしょうね。日記を見るまでもなく。
けど、そこで改めてその事を知らされて・・・娘が自分のお腹まで刺して・・・限界を超えちゃったんでしょうね。」
渡部さんはそこまで一気に話した。声が段々と涙声になっていくのがわかった。
「そこで、渚さんが取った行動。それは・・・・・・それは・・・・・・それはね・・・・・・・・・・・・。」
言うのが辛そうだった。僕は「それは?」と言ってその先を促した。
「それはね。諸悪の根元に、同じ目をあわせた。
つまり、寝たっきりの亮平のお腹を刺したのよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
絞るように喋ってた。痛い。この話はあまりに痛々しすぎる。
その話には、さらに痛い続きがあった。
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