【国見英】俺と彼女のなんでもない休日【小説】
国見英 ゴンザレス花子様リクエスト ハイキュー!!小説最高ランク : 105 , 更新:
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花ちゃんこと、ゴンザレス花子様からリクエストを頂いた作品です!
苗字も決めて頂いたのに、結局本編に出せませんでした……。ごめんね花ちゃん(ノД`)・゜・。
各作品の長さの関係で、リクエスト消化の順番が前後してしまいました(>_<)
すーちゃん、ホントにごめんなさいm(_ _)m!! もうちょっと待っててね!
*
heroine’name:桜木 花
「花」
「ん? なぁに、国見くん」
卒業論文を作成している花に、雑誌を読むのを止め、後ろから声を掛ける。いつもなら、すぐに俺の方を向き笑顔を見せる――というよりその前に、俺の隣に座っているであろう花だが……今はあまりにも余裕がないのか。声だけの返事がきた。
ソファーに座っている俺と、ソファーを背凭れにしてPCと向き合っている花。
珍しく俺が放置されている。いつもは逆なのに。……暇だ。
「腹減った」
「え、なんで? さっきお昼食べたでしょ?」
花は可笑しそうに笑う。笑うのに、その笑顔は見せてくれない。
勿論、俺の大学でも卒論制作はある。ただ俺の方は、無難なテーマを設置し、さっさと提出した。対して花はデータが大量に必要な面倒臭いテーマを選び、提出日ギリギリまで作業している。
「花が食べたい」
「もう、何言ってるの。国見くんってば」
高校の時だったら、花もこんな風に笑ったりしなかっただろう。もっと焦って「ッ?!」と声にもならない声を出していたんじゃないだろうか。……いや。そもそも俺がこんなことは言わないな。
「終わりそう?」
花の肩に顎を乗せ、首に腕を回す。花は擽ったそうにしながら、「う~ん、頑張れば?」とかなり不安な答えを返した。
「なんか……今日の国見くん、甘えたさんだね?」
ずっと部屋に響いていたタイピング音が止まる。俺の手に、花が自分の手を重ねる。花の視線は未だにPCに向いたままだったけど、意識は完全に俺に向いていた。
別に、俺が甘えてるんじゃない。花が甘えてこないだけだ。
「好きって言って」
今日の国見くんは不思議だなあ。そう花は言うけれど……俺を変にするのは、いつだって花だ。
「好きだよ」
花の声が好きだ。ずっと前から聞いてきた、明るい声。
「国見くんは?」
俺は彼女のことを『花』と呼ぶようになったけれど、花はあの頃から変わらず『国見くん』と呼ぶ。
「愛してるよ」
前に「自分も『国見』になったらどうする気?」と訊いたら、「その時は『英』って呼ぶよ」と言われた。
「え~。それはズルいよ、国見くん」
花は嬉しそうに笑う。こっちまで幸せになってしまうくらい、嬉しそうに。
「花、あのさ」
もし真正面から向き合っていたら、上手く言えなかったかもしれない。
後ろからなんて、少し卑怯かもしれないけれど。
「大学卒業したら、『英』って呼んでよ」
――ちゃんと意味が伝わったのだろう。重ねられた手が、途端に熱を帯びた。
*
恥ずかしッ! 何このイチャイチャしてるだけの話! 恥ずかしッ!!
授業中にこっそり書きました(笑)←
え~。こちら、分かる人には分かる、とある国見くんととある夢主ちゃんのお話です。以前、コラボ短編集の方で書かせて頂いたヤツの続きです。
あれから6年後くらいの設定。なんだか、ちょっぴり夢主ちゃんが大人になった気がします……。
プロポーズって、それだけでなんでもない休日を幸せ過ぎる休日に変えてくれますよね!
改めて。花ちゃん、リクエストありがとうございました!!
まだまだリクエストは募集しておりますm(_ _)m!
*
花ちゃん≫
に……人間です!!←
いや~、そんな風に言って頂けたら、書いたかいがあります!! こちらこそ、素敵なリクエストをありがとう!
か、家宝?! そんなにッ?!
時間ある時に描いてくれれば良いからね! イラスト、楽しみにしてます(´ω`*)!!
凜逢
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